ライターになりたい。

サブカルチャーと真面目な話。

私より好きな煙草

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仲の良い友人と以前会った時に「お前と会うときはいつも雨だ」と言われたことをふと、思い出した。そう言われると、確かにいつも雨が降っていて、お互いに外に出るのが億劫になっていたかもしれない、と思う。

僕は「雨女」とか「晴れ男」というものを全く考えないし、友人が言っていても特に気に留めていない。たまたま雨だったり、晴れだったりっていう天気が、その時の状況とかも相まって記憶に強く残っているものだけだと思ってる。麻雀とかスロットとかで言う「オカルト」っていうやつ。もしそんなことがあるなら、毎回その人と遊ぶときが特定の天気になっていることになるし、そんな馬鹿なことあるか、と思う。

そういう話とは別にして、その人の印象っていうのは凄く大事なことだとは思っていて。それぞれの人に対して少なからず、この人と言えばこれ、みたいなものが自分にもほしい。

例えば、雨。あの人と会う時は雨の時が多いな、とその人が思えば、雨が降っていれば自分のことを思い出してもらえるし、その雨がきっかけで連絡があるかもしれない。煙草もそうで、道端でふと、煙草の香りがしたとき、あの人もこの煙草よく吸ってたなあとか。そういう日常のふとした瞬間にでも、自分のことを少しでも思い出してくれるようなものが欲しい。

僕はキャスターの香りがすると、バイト先が一緒だった音楽が好きな先輩のことを思い出すし、ねごとを聴けば高校の先輩を思い出したりして。そういうものが自分にないことがどこか虚しくて、悔しいような気持ちになる。最近会った人なら記憶の片隅に留まっていれば思い出すことは簡単だけれど、完全に忘れてしまっているような人を思い出すことってとても難しい。無意識のうちに自分がやっている仕草だったり行動が自然とその人の印象に残っているのが、本当はとても嬉しい。でもこれまでの自分の生活を見返してみてもあまりないな、っていうのが正直なところ。

染まるよ / チャットモンチー

これもそういう歌なのかな、と頭に浮かんだ。何気なく夜風に吹かれたくて散歩をしていると煙草の煙を見て、ある人を思い出す。ちょっとした憧れで煙草を吸ってみたら煙が目に染みる。恋愛の後の歌だけれど、それだけに収まらないような、そういう雰囲気を感じる。

リボルバー / yonige

割と最近出たyonigeの新曲。『君に合わなくたってどっかで息しているなら それでいいななんて煙を吐いてる』これも煙草がテーマになってる。自分を印象付けるアイテムとして煙草っていうのは結構便利なものなのかな、とは思う。ただ単に一緒にいる時間が長ければ、煙草を吸うことも多くて、そういう印象になるのかもしれないけれど。