あいみょんが売れた文脈
最近街中だったりInstagramの広告だったり、YouTubeで気付いたら次に再生される項目にしれっと入っている。そんな経験ありませんか。僕はめちゃくちゃあります。ストーリー見てても広告で入ってくるし、YouTube垂れ流して気付いたらループに陥っています。
友人にもあいみょん好きがいて、何流す?って聞いたらあいみょんって言ってきます。フェスにも出てましたね、行ってないけど。
そんなあいみょんなんですけど、なんで彼女が売れたのかっていうことがあんまり書かれていなかったので、ちょっと考察してみようかと思います。
もちろん楽曲自体のクオリティも高いし、歌唱力も十分あります。志村に見習ってほしいくらい。でも正直曲がいい、歌唱力が高いアーティストってこの世に腐るほどいるじゃないいですか。その中であいみょんがここまで売れたのが不思議に思ったので。
流行りの音楽
最近流行った音楽って大きく分けて3つだと思ってます。
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ハイトーンボイスロックバンド
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ギターロックスリーピースバンド
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おしゃれシティポップ
ハイトーンボイスロックバンド
少し前の音楽シーン、とりわけサブカルと呼ばれている音楽領域ではハイトーンボイスのひょろひょろきのこが売れてましたね。まさしく亀頭のやつ。クリープハイプとかKEYTALKとかが代表格。ライブだとCDみたいな声出てねえとか、声高すぎて何言ってるかわかんねえとかファンと寝るなとか、不満はいったん置いておきましょう。義勝も巨匠も絶対彼女いるから。
ライブキッズも大好きハイトーン亀頭はフェスで絶大な人気を誇ります。ディッキ族と言われる人たちから、サブカルクソ女までもれなく好き。大学のウェイもだいたい知っていてやたらフェスで見てえって言ってます。フレデリックのオドループが爆発的に流行ったけど、最近の曲超いいから聴いてくれ。
ギターロックスリーピースバンド
上記のブームが少し落ち着いて次に流行ったのがこの人たち。。今までの女みたいなよくわからない声のバンドもいるけど、どちらかというとTHEバンドみたいなサウンド。SHISHAMO、back number、みんな大好き椎木率いるmy hair is badとか。テレビとタイアップした楽曲を作ったバンドが多くて、知名度もフェスのステージも大きくなったように感じます。
みんなACIDMANもandymoriも通らずに、なぜかこの人たちは知っている。ボーカルの顔は結構整ってるし、ファッション的にもおしゃれっぽいのがいいのかな。ACIDMANのドラムとかビジュアル的に受けないのはまあわかる。
おしゃれシティポップ
次はシティポップと言われる音楽。SuchmosとかYogee new waves、never young beachが代表格でしょうか。ワールドカップの主題歌はSuchmosでしたけど、永久に頭の中ではタマシイレボリューションが流れてました。
Nulbarichは上記のバンドとは少し遅れたタイミングで聴き出された気がする。横揺れ系が多くてビール片手に聴きたい音楽。上記のバンドによってよりメジャーになった分野で社会人とバンドの二刀流の人たちが多い印象です。
あいみょんも分類するならここに入ると思います。
シティポップとして売り出されたあいみょん
あいみょんがシティポップなのか、J-POPなのか細かい分類が気になる人がいるかもしれませんが、僕は確実にシティポップとして売り出されたと思います。
Suchmosを大学生やイキったサブカルクソ野郎が聴き出したそのタイミングで、売り出された。これまで女性ボーカルはあまりいなかったし、ビジュアル的にも絶妙な可愛さ。Zoffとコラボしちゃうくらいおしゃれだし。アイコンとしてもジャンルとしてもリスナーに目新しさがあったと思います。
最近の邦ロックではMVのインパクトも非常に重要な要素で、そのクオリティにも左右される部分があると思います。とりあえずちょっとかわいいモデル起用してMV撮っとけば売れるみたいなものは死んでしまったわけです。
一番最近リリースされた「マリーゴールド」。夏の日差しに揺れる麦わら帽子をマリーゴールドに例えた夏らしい1曲。興味がある方は聴いてみては。