ライターになりたい。

サブカルチャーと真面目な話。

「上書き」と「別名で保存」- andymori

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http://andymori.com/ より。

恋と音楽は歩みを共にするものだと私は思う。私がいわゆる”ロキノン系”音楽を聴くようになったのは中学2年生の時、恋をしていた 女の子に勧められたのがきっかけだ。

当時サッカー部に所属していた私はJ-POP以外の音楽にあまり触れてこなかった。しかしその恋を きっかけにROCKIN’ONを手に取った。女の子に追いつきたい一心で、様々なアーティストを聴き漁るようになり、インディーズであっ ても良いと思ったアーティストがいればその子と教えあった。当時は今ほどスマートフォンの普及もなく、最新の情報を得るためには ROCKIN’ ONを手に取るしかなかった。不純な動機だったかもしれないがこの出会いによって私は楽器を初め、ライブハウスやフェスに も行くようになった。音楽といえばROCKIN’ONだった。

それからの恋も音楽がきっかけになることが多く、音楽をきっかけに過去の恋を思い出すことも多い。今ではスマホで手軽に様々な 情報を手に入れることができるため買う頻度こそ少なくなったが、書店で見かけたらつい手に取ってしまう。行ってないライブでもレ ポートを読み、笑顔になり、時には泣いてしまう。あの子はこのアーティスが好きだったな、なんて苦笑しながら記事を読むこともあ る。音楽の傍らには常にロッキンオンと恋がある。

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先日音楽書いた文章です。ちょっと臭すぎるかなと思ったけれど意外と評価は良かったみたい。

まさしくこれが中学生の頃の僕の青春、andymori。今でも聴くと甘酸っぱい気持ちになる。今では彼らは解散して、新しい彼らの音は聴けなくなってしまったけれど大好きなのには変わらない。高校の後輩がコピーバンドをしていて、ライブハウスで彼女を見かけるとシンクロしてすごくエモかったのを鮮明に覚えている。高校の学ランの第二ボタンは今どこにあるのだろう、と分かってもくだらないことを考える。

たまに「恋は上書き保存」とか「別名で保存される」とか目にすることがある。僕にとっては恋と音楽が常にアップデートされていく感じがするけれど、それは全然不快ではなくて懐かしい気持ちになることが多い。相手はどこで、どんな音楽を聴いているのだろう、とか、新しい恋人はいるのかな、とか無駄だけれど悪くない時間を過ごす。そんなことを考えていると僕は「別名で保存」派だな、と勝手に納得する。